일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ラしのふえ

ラ氏の笛

松永 延造

松永 延造의 ラ氏の笛(ラしのふえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,706자 · 18화면

아오조라 문고

「それに笛なぞを持って、何うするのです? 吹くのは未だ早過ぎます。」

「いや」と、ラ氏は奥深い眼を五六回瞬いて言った。「之はたゞ占いです。」

「笛が……?」

「そうです。今、何時ですか?」

「大時計は九時を打ちました。」

「では、もう過ぎている。」

彼れは私が暫く其処にとゞまって、彼れの為す所を、横合いから観察していて呉れるようにと願い、幾何もなく、一つの珍らしい情景が眼前に表れるだろうと予告するのだった。

十分程もすると、暗い梯子の上り口へ、一つの首が浮上った、首につれて胸、胴全体、そして足の先迄がせり上って来た。

見る見る、その影は軽い足取りで、ラ氏の方へと歩み寄って来た。影というのは、之もアリヤンの若い女性、名は覚えて居ぬが、何でも当時、日本へ渡って来たばかりの、乞食に等しい貧困者であった。それにも拘らず、彼の女の体は薄い白絹に包まれ、彼の女の手首には、恐らく象牙製と思われる腕輪が三つも重なっていて、それらは彼の女が耳なぞを掻くため、腕を持ち上げる度に、快い音響を発しつゝ、打ち合った。

(私は以前にも一度、此の女に会った、その時の記憶によると、彼の女は卵形の輪郭をした顔を持ち、乳へココアを混ぜたような色合いの皮膚をしていた。