일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

リラのてがみ

リラの手紙

豊田 三郎

豊田 三郎의 リラの手紙(リラのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,702자 · 30화면

아오조라 문고

だった。手紙そのものとしても、また一層それから起った事からしても。その手紙に一番打たれたのは久能自身よりも青江だった。その頃三ツ木が彼を訪ねて来て、階段下の衣桁に彼女の華やかな着物がぬぎすてられてあったのを、おどけた身振で手に取って香を嗅ぎ、ふんと、久能の肩を叩いて鼻を鳴らしたことがあった。青江は女学生時代から遠縁のこの家に寄宿していて、京橋あたりの会社に勤めていた。久能は最初から彼女の豊満さや、短かく切った髪の毛に較べて不均合に大きい顔や、柔らかさと、智的な輝きのないのが嫌いで、青江と口をきいたことがなく、むこうでも、いつもぶしょうに髪の毛を伸し放題にしている彼の存在を無視していて、稀に彼の部屋に来ても、むっと体臭を放って来る青江に生理的な圧迫を感じて、わざとそっぽをむいたり、字を追っていたりする久能の傍には五分といつかないで、男一人が壁に向って、しかめ面をして考え事をしている陰惨さを怕がったり、嗤ったりして出て行くのだった。実際、久能の部屋といえば、書物や切抜きが取りちらかり、足踏みもならなくなっているばかりか、花瓶はあっても横ざまにころがり、時々垢じみた万年床が敷いてあったりして、シックな青年を見馴れている青江の興味を惹くものはどこにもなかった。