후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん
ロンドン一九二九年
宮本 百合子
宮本 百合子의 ロンドン一九二九年(ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,789자 · 62화면
誰一人見ない。それがこの社会の行儀なのだ。ただ反対側の草の上へ菓子のかけらをまきそれへ雀が群がりよると微笑した。
酔っぱらいは草の上へひっくる返っていた。やはり永い間そうやっていた。やがて交る交る膝をついて立ちあがりふらつきながら鉄柵へもどった。然しそこをあちらへは出られない。片手をあげて鳥打帽をぐいと額の上へかぶりなおした。満足した人々はいい装をして静かに草の上で茶を飲んでいる。酔っぱらいはあるき出した。給仕が盆をかついでとおる道の上を――テーブルとテーブルと、ひよけ傘とひよけ傘との間の道を黙ってふらつきながら歩きだした。人々は自然な要求で酔っぱらいの方を見た。が、風体を見ると彼等は云い合わせたように一目で眼をそらした。品のいい話声。茶碗の音。笑声さえするそれは不思議な無人境だ。酔っぱらいは黒い存在と自身の重圧に苦しみながら動いて行った。
行手のプティング・グリーン(球遊びリンク)で英国家庭の見本が午後を楽しんでいる。二人の息子をつれた夫婦と元気な老母づれの青年は軽くクラブを振りながら小さい球を草の間の穴へ打ちこんだ。
セント・ジェームス公園にも、グリーン公園の草原にも、彼等のからだのまわりの草の上へ煙草の吸殼を散らしながらほとんど一日そこで日に当っている失業者がたくさんあった。