후리가나로 읽는 일본 고전
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ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん
ロンドン一九二九年
宮本 百合子
宮本 百合子의 ロンドン一九二九年(ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,789자 · 62화면
ロンドンで自動車運転許可は郵便局へ五シリング払い込めば貰える。だが運転すべき自動車そのものはハロッズで売っている玩具でも五シリングよりは高い。
近代倫敦ボーイのある者は生涯到来することなき自動車購入の時節を空しく待ったりしないで、たとえばこの土曜日の夕方だ。山の手をぶらぶら歩きしていた十六歳のジョンソンはふと或る門の前に止った一台のオウバアンを認めた。二人乗用の新型で、何だか短いスカートから出ている娘の膝っこみたいな車だ。素通り出来ないような型の車を道端に乗りすてたミスター・ウィリアムズの不幸でジョンソンはそのオウバアンに乗っかった。はしった。大いに冒険心と快適な娯楽心とを満足させ夜更けてから元の門近くまで戻って来たところで腕を捕まえられた。が、オウバアン一台を盗む意志はないのだし、事実盗んだのではないし、ジョンソンは既に何十人かの先輩の例にならって一寸娯楽ドライヴに借りたんです、と肩を上げたり下げたりするだけだ。
この新型ヴァガボンドはすでに幾多の英国紳士を胆汗過多におとしいれた。明瞭な悪意がないと云うことと、しかも所有権被震撼者が神経消耗をやったあげく時には五日もかかる自動車修繕代を支弁しなければならぬと云うところに娯楽の現代漫画性がある。