후리가나로 읽는 일본 고전
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せんきゅうひゃくさんじゅうしちねんをおくるにほん
一九三七年を送る日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 一九三七年を送る日本(せんきゅうひゃくさんじゅうしちねんをおくるにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,500자 · 23화면
社会の公式表現と潜在情勢との間の例のギャップが、この場合こういう形で頭を出すのであり、特に文化現象に於ては公私間の破綻が現われ易いのであるが、それは後にしよう。――以上が上半期に対する下半期の特色である。
林内閣瓦解直前に於ける総選挙の結果が、実質に於て無産政党の大進出となって現われたことを人々は忘れないだろう。勿論ここでも公式表現と潜在事情との関係は忘れられてはならないので、公式には大衆無産政党の議席は全議員の一割五分にも足りないのである。だがこの公式には貧弱な状態も、潜在的な国民の世論の意外な圧力を代表するものとして、甚だしく当局乃至社会の実権者を刺激した。そして重大なことは、それ以来、民衆の圧力を一般的に概括して、人民戦線と呼ぶという支配当局の習慣を産んだということである。従来自由主義とか左翼とか呼ばれていたものは、一括して人民戦線と目されるに至った。人民戦線とは、之まで多くは単に思想的現象に過ぎないと見做されたものが、本当に政治的実力を持つに至ったということを指す言葉とされるようである。言葉を変えて云えば、今では思想的な特色は、日本の政治勢力にとって、譬喩ではなくて実質となった。