후리가나로 읽는 일본 고전
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면
ふと何か聞えた様に思って、耳をそばだてると、遠くの方から力ない赤ん坊の泣き声が聞えて来たりした。
紋三はこの数日、長い間の倦怠をのがれて、可なり緊張した気持を味うことが出来た。彼はやっとこの世に生がいを見出した様に思った。奇怪な犯罪事件の渦中にまき込まれて、素人探偵を気取ることも、子供らしい彼には随分面白かったが、それよりも、今までは、何か段違いの相手の様な気がして、口を利くことさえ憚られた山野夫人が、思いもかけず、くだけた調子で彼に接近して来たことが、何よりもうれしかった。彼は三千子のことをかこつけに、機会さえあれば山野家を訪れ、夫人の身辺につきまとった。
そして、遂には夫人の秘密を握ることが出来た。恋という曲者が、彼を異常に敏感にしたのだ。夫人の一挙一動、どんな些細な事柄も彼の監視を免れることは出来なかった。彼は小間使のお雪と同様に今宵の密会を悟った。そして、お雪には真似の出来ない芸当をやった。彼は機敏にも怪人物の自動車の助手を買収して、とうとうこの隠れ家をつきとめることが出来たのだ。専門家の明智小五郎をだし抜いて、彼の夢にも知らない手がかりを握ったかと思うと、紋三はひどく得意だった。