후리가나로 읽는 일본 고전
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いっけいわだい
一景話題
泉 鏡花
泉 鏡花의 一景話題(いっけいわだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,673자 · 10화면
浮べる眉、画ける唇、したたる露の御まなざし。瓔珞の珠の中にひとえに白き御胸を、来よとや幽に打寛ろげたまえる、気高く、優しく、かしこくも妙に美しき御姿、いつも、まのあたりに見参らす。
今思出でつと言うにはあらねど、世にも慕わしくなつかしきままに、余所にては同じ御堂のまたあらんとも覚えずして、この年月をぞ過したる。されば、音にも聞かずして、摂津、摩耶山の※(「りっしんべん+刀」、第3水準1-84-38)利天王寺に摩耶夫人の御堂ありしを、このたびはじめて知りたるなり。西本の君の詣でたる、その日は霞の靉靆きたりとよ。……音信の来しは宵月なりけり。
あんころ餅
松任のついでなれば、そこに名物を云うべし。餅あり、あんころと云う。城下金沢より約三里、第一の建場にて、両側の茶店軒を並べ、件のあんころ餅を鬻ぐ……伊勢に名高き、赤福餅、草津のおなじ姥ヶ餅、相似たる類のものなり。
松任にて、いずれも売競うなかに、何某というあんころ、隣国他郷にもその名聞ゆ。ひとりその店にて製する餡、乾かず、湿らず、土用の中にても久しきに堪えて、その質を変えず、格別の風味なり。其家のなにがし、遠き昔なりけん、村隣りに尋ぬるものありとて、一日宵のほどふと家を出でしがそのまま帰らず、捜すに処無きに至りて世に亡きものに極りぬ。