일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いちまいのきっぷ

一枚の切符

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 一枚の切符(いちまいのきっぷ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,503자 · 27화면

아오조라 문고

それのみならず、私は当時その切符を臨検の警官の一人に見せたのである。私の深切に一顧をも与えず、邪魔だからどいて居れと叱った所のその人を、私は今でも数人の臨検者の中から見付け出すことが出来る。

第二の点は、所謂犯人の足跡なるものが、博士邸の裏口から発して線路までは来ていたが、再び線路から博士邸へ立帰った跡はなかったのである。この点を黒田氏は如何に解釈せられたかは――この重大な点について、心なき新聞記者は何事も報道しない故に――私には分らないが、多分犯人が犠牲者のからだを線路へ置いた後、何かの都合で、線路づたいに廻り路をして立帰ったとでも判断せられたのであろう。――事実、少し廻り路をすれば足跡を残さないで、博士邸まで立帰り得る様な場所が無くもなかったのである――そして足跡に符合する短靴そのものが、博士邸内から発見せられたことによって、仮令立帰った跡はなくとも、立帰ったという証拠は十分備わっているとでも考えられたのであろう。一応尤もな考えであるが、其処に何か不自然な点がありはしないだろうか。

第三の点はこれは大抵の人の注意からそれる様な、実際それを目撃した人でも一向気に留めない様な種類のものであるが、それは一匹の犬の足跡がその辺一面に、特に所謂犯人の足跡に並行して、印せられたことである。