일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんじゅうねんごのせかい

三十年後の世界

海野 十三

海野 十三의 三十年後の世界(さんじゅうねんごのせかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,140자 · 137화면

아오조라 문고

新月号が火星のふしぎな巨木の林を横にながめながら、まっ白い砂漠の上に砂煙をうしろへまきあげつつ着陸したところは、実に壮観であった。

月世界へ着陸したときの感じと、こんど火星へ着陸したときの感じとでは、たいへんちがう。

月世界は空気のない冷たい死の世界、氷の国であった。火星はそうではない。すくないながら空気もある。温かくもある。死の世界ではなく、形こそ怪異であるが、植物も繁茂している。

また、どこかに火星人がすんでいるとも考えられる。火星の方が月世界よりも、ずっと住みよい。

そういうことが、探検隊員たちをほっとさせたが。

マルモ隊長は、着陸と同時に乗組員総がかりで、火災を完全に消すことを命じた。なるほど、まだ重大な仕事が残っていたのだ。乗組員の多数は、艇外へとび出して宇宙塵に損傷した穴の方から消火につとめた。このとき彼らは、やはり空気かぶとをかぶらなくてはならなかった。そのわけは、火星の表面には、月世界とはちがって空気はあるけれどもその空気はたいへん、き薄であるから、人間はやはり酸素を自分で補給しないと息ぐるしくて平気ではいられないのであった。だが、例のいかめしい空気服は着なくてもよかった。