일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さんがつのだいよんにちよう

三月の第四日曜

宮本 百合子

宮本 百合子의 三月の第四日曜(さんがつのだいよんにちよう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,826자 · 42화면

아오조라 문고

お針屋に十月いて肋膜になったときもサイは帰らず、この二月には、夜業をつづけて二十円も国へ送った。勇吉は親身な情愛と珍しさのこもった少年ぽい眼差しで初めておちおちと姉を見ながら、

「母ちゃん、姉ちゃんに会ったらよく云えっつたよ」

「大丈夫さ。この頃は、サイさんよく続くって伍長さんが褒めるぐらいなんだもの」

田舎へかえりたくないサイの気持は、この仲よしの弟にもうまくは話せそうもない。あの村。その村のなかの家。そこでの鶏の鳴く刻限までおよそきまっている毎日の生活。思い出すと何とも云えず懐しいところもあるが、あのなかに織りこまれてまた暮すことを考えると、体も心も二の足ふんで、こっちにいたいと思えて来る。王子で二月近く臥て、その間にサイは何度か泣いたが、到頭いてしまった。未来の生活というぼんやりした輪も、今ではこの生活とつづいたところで考えられるような塩梅である。

壁ぎわで荷をあけはじめた勇吉の日にやけた赤い頬っぺたや、胡坐のかき工合は、まだその膝の辺に藁でも散っていそうに田舎の気分をもっているが、この勇吉にしろ、やがてはその気持もわかるここの暮しの繋りのなかに、自分ではそうとも知らずに踏みこんで来た。