일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みききよしをおもう

三木清を憶う

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 三木清を憶う(みききよしをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,154자 · 15화면

아오조라 문고

近所の人々は目を見張ったそうだが、吾々はつまらなく思った。彼は言った――君たちも今に防空壕を作るようになるよ。

果してそうなったが、然し、これは別に驚くほどのことでもない。なぜなら、これより少しく短見的ではあるが、時勢にうとい私でさえ、砂糖砂糖と騒がれてる頃、今に砂糖時代は過ぎてやがて食塩時代が来ると言ったものだ。ただ、そう言いながらも私は一向に食塩の用意をしなかったが、三木は言う前に防空壕を実際に作った。

私の心に深く残っているのは、ヒットラーに就いての三木の予言である。ドイツ軍がポーランドを席捲したあの頃の軍績華かな時に、三木は断言した――ヒットラーは自殺する。

ナチスの焚書事件以来、私はヒットラーを憎んでいたし、なにか無理なところと一抹の曇りとを彼に見出してはいたが、まさか自殺の予想はつかなかった。が、三木は、その自殺を断言し、常に説を変えなかった。――現在、ヒットラーが戦死したか、自殺したか、生きのびているか、未だ確証されてはいないが、いずれにしても自殺的末路たることに変りはない。

この種のことは、三木についてはまだあるが、もう止めよう。