일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さんがいばんれいとう

三界万霊塔

久生 十蘭

久生 十蘭의 三界万霊塔(さんがいばんれいとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,716자 · 39화면

아오조라 문고

自然界では、見えないところで無量の殺し合いをしているが、かつて刑罰を受けたことがない。われわれがマライタ島でやったことの百倍もひどいことをして、なんの改悔もなく、後生安楽な月日をゆったりと送れるというのはいったいどうしたというわけか。いうまでもなく、良心や、ちっぽけな内心の声にめげず、自分のしたことは、それがなんであろうとみな正しいという悟りの中から無限の力をひきだすからだ。良心であろうと神であろうと、自分がひそかに頼っているものを敵に見破られたら、そこを突かれて倒されてしまう。

「お客さまでございます」

「誰だ」

「おはじめての方でございますが、お逢いすればわかるとおっしゃっていらっしゃいました」

とうとうやってきたか。老いぼれのほうだろうか、若いほうだろうか。どちらでもかまわない。いっそお待ちかねだ。

「わかっている。広縁へ通せ」

深尾は広縁から座敷へあがると無関心な顔で椅子に掛けた。

「コニチワ。深尾サン、とうとうお目にかかりました」

思いきって意外な人物があらわれた。縁無しの近眼鏡をかけた、素朴な顔つきの二十五、六の外国人で濠洲兵の軍服に白のスパッツをつけ、手に持っていた、ボーイのような鍔広帽子を隅棚の上へ置くと、ニコニコ笑いながら手を差しだした。