일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんじゅうちゅうがえりのき

三重宙返りの記

海野 十三

海野 十三의 三重宙返りの記(さんじゅうちゅうがえりのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,000자 · 4화면

아오조라 문고

水平線が、きらきらと、交錯した水車の車軸のようにみえる。奇妙なことだ。

一等気持のわるかったのは、上昇反転であった。機はぐんぐん垂直に上昇していって、その頂上で、エンジンははたと停り、そして失速する。からだが、空中にぴたりと停った。まるで空中に腰掛があって、その上に、ふわりと胡坐をかいたようなふしぎな気持だ。そこまではいいが、とたんに、下腹を座席へ固くしめつけている筈の生命の帯皮が俄かに緩み、からだが逆さになって、その緩んだ帯皮から、だらりとぶらさがる。機を放れて、単身墜落の感じだ。はっと目を前方に向け、そこにあるべきはずの地平線を探るんだが、地平線は無く、顔のまん前にあったのは、何ともいえない気味の悪い青黒い壁のような大地であった。いつの間にか機首を下にした機は、次の瞬間、どどどっと奈落に顛落する……。

特殊飛行中、僕は特に頭を下げて、自分のからだに、今如何なる苦痛が懸っているかを特に注意してみた。急上昇のときだと思うが、胸と太ももとが、目に見えない魔物のために、今にも押し潰されそうに痛むのを発見して、ああこれこそ我慢づよいわが空の勇士が、絶えず相手に闘っているところの見えざる敵“慣性”だなと悟った。