후리가나로 읽는 일본 고전
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シャンハイのじゅうめん
上海の渋面
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 上海の渋面(シャンハイのじゅうめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,959자 · 16화면
また四川路あたりには、街路の壁に立てかけた掛枠に草双紙類がずらりと並んでる周囲に、子供たちや中には大人まで集まって、僅かな料金でその貸本を借り、自動車や黄包車や通行人の雑沓のなかに街路に屈みこんで、一心に読耽ってるのが見られる。夏になると、そうした貸本屋が出る日陰の場所は、また恰好な凉み場所でもあるのだと、或る人は云った。子供の時からこういう風に鍛えられてきた神経は、長ずるに及んで如何様になるであろうか。
斯かる神経は、如何なる喧騒にも堪え得るであろうし、また、如何なる生活にも堪え得るであろう。そしてまた、喜怒哀楽を表わさない底知れぬ表情をも作り得るだろう。
上海は一面騒音の都市であるが、支那宿の騒々しさはまた特別である。蘇州や楊州などのような比較的早く寝静まる都市に於ても、支那旅館では、深夜まで放談高笑の声が絶えず、マージャンの音が絶えず、夜中の三四時頃まで続く。この騒々しさの中にあっても、眠りたい旅客は平然と早くから眠りにはいるそうである。上海の租界では、メトロポールの如き入念な建築のホテルでも、四方から騒音が窓辺に襲来してくる。支那旅館は殆んど終夜狂宴の場所だという。