후리가나로 읽는 일본 고전
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シャンハイのじゅうめん
上海の渋面
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 上海の渋面(シャンハイのじゅうめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,959자 · 16화면
バンドに立並ぶ高層建築は、欧米勢力の重圧と感ぜられるであろう。それに対抗すべき淅江財閥の富は、主人公の逃避と共に活動を停止してるものが多かろう。ジョッフル街のうまい菓子や珈琲は食べ得ても、たまに麗都やシロスやハリウッドなどにはいりこめば、そこの一流美人のダンサーは他国人とばかり踊っていて、却ってこちらが異邦人の感があるだろうし、キャバレーの美酒も何となく舌ざわり悪い感があるだろう。幼な心には馴染のありそうな新世界や、大世界も、今ではもう俗悪極まるものに思えるだろうし、南京路の各百貨店の娯楽場も同じく俗悪に思えるだろう。そして周囲は、精神的に一種の感覚遅鈍な大衆の群れである。斯くて彼等の胸には、文化的「孤島」上海の感が響いて来るに違いない。
ただ、上海では料理や酒はうまい。北京、四川、広東、杭州、蘇州、楊州、南京、其他、本場の第一流のものに劣らぬ料理があるし、鍋のなかに煙筒を立てる回教料理もあるし、フランスやイタリアの本式な料理もあれば、日本のテンプラやスキヤキの上等もある。日本酒や洋酒は質が劣ってきたが、紹興本場の美事な老酒は豊富にある。ただそれらも、一時の旅客の財布がこれをもちこたえ得るだけで、上海インテリの小さな財布ではなかなか対抗し難い。