후리가나로 읽는 일본 고전
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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
小林 多喜二의 不在地主(ふざいじぬし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,990자 · 141화면
周章てて裏口へ下駄を片方はき外したまま飛び出した。――「えッ、糞婆!」
戸口に立ったまま、由三はしばらく内の気配をうかがっていたが、こっそり土間に這い込んで、片方の下駄を取出した。しめっぽい土の匂いが鼻へジカにプーンと来た。
雨に濡れている両側の草が気持悪く脛に当る細道を抜けて、通りに出た。道の傍らには、節を荒けずりした新らしい木の香のする電柱が、間隔を置いて、何本も転がさっていた。――もうしばらくで、この村に電燈がつくことになっていた。毎日「停車場のある町」から電工夫が、道具をもって入り込んできた。一本一本電柱が村に近くなってきた。子供達はそれを何本、何本と毎日数え直して、もう何本で村に入るか、云い合った。皆は工夫達の仕事をしているところに、一日中立ってみていた。
「お前え達のうちに姉のいる奴いるか?」
子供たちははにかみ笑いながら、お互に身体を押し合った。
「此奴にいるんだよ。」――一人が云う。「な!」
「ん、ん。」
「んか、可愛いか?――晩になったらな、遊ぶに行ぐってな、姉さ云って置げよ。ええか。」
と、皆は一度にヤアーと笑い出してしまう。――子供達は、何時迄もそうやっているのが好きだった。