일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

小林 多喜二의 不在地主(ふざいじぬし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,990자 · 141화면

아오조라 문고

朝から、遠くで銃声がしていた。飛行機が高く晴れ上った空に、爆音をたてて飛んだ。向きの工合で、翼が銀色にギラギラッと光った。小作人達は所々に立ち止って、まぶしそうに額に手をかざして、空を見上げていた。――子供は夢中だった。

健は由三にせがまれて、外へ出た。ジリ、ジリと暑かった。だまっていても、腋の下が気持悪くニヤニヤと汗ばんだ。由三は今ようやく出来かけている口笛を吹きながら、手にぶら下ったり、身体にからまって来たり、一人で燥いでいる。

市街地に入ると、郵便局の前に毛並のそろった軍隊の馬が、つながっていた。小さい鞄を腰にさげた兵士が頼信紙に何か書いていた。

「ええ馬だな。――俺アの馬ど比らべてみれでア!」

由三は馬の側を離れないで、前へ廻ったり、後へ廻ったり、蹲んで覗き込んだ。

「兄ちゃ、来年兵隊さ行けば、馬さ乗るんだべか。ええなア!」

街にはどの家にも宿割の紙が貼らさっていた。――市街地に出ると、銃を肩にかけ、胸のボタンを二つ程外して、帽子の下にハンカチをかぶった兵隊が三人、靴底の金具をジャリジャリさせて、ゆるい歩調でやってきた。

「S村って、これですか。