후리가나로 읽는 일본 고전
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アリゾナのめとら
世界怪奇実話II
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話II(アリゾナのめとら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,877자 · 91화면
今夜、アリゾナへ帰る予定なんだが、直ぐそれを変更して、本署へ来て待つように――」
待つ――とは、何を?
見ると、課長は、帽子を被って部屋を出て行こうとしている。記者連の眼が、一斉に集中する。
「何処へ行くんですか」
起って来て、口ぐちに訊くのだ。
「うん。ちょっと煙草を買いにね」
ゆったりとした足取りで出て行く課長の後姿に、記者連は騒ぎ立って、
「煙草だと? 何を言やがる!」
「さあ、来た! こうしちゃあ居られねえ!」
「俺達も煙草を買いに出掛けようじゃねえか」
一度に帽子を掴んで走り出した。
所謂第六感が、彼等の足を動かすのだ――「アリゾナの女虎」事件に、眼鼻がつきかけて来た!
一人あとに残されたマデリン・ケリイ秘書は、何か叫び上げ度いような興奮に駆られて、椅子にじっとしていることは出来なかった。
「おい! 見つかったぞ!」
という電話が、捜査本部へ鳴り響いたのは、それから半時間の後だった。
ルウス・ジュッドが、良人の前に現れたということを聞き込んで、ああしてテイラア課長も、タイムスのナダン記者も、狼狽しながら知らん顔して、急いで捜査本部を立ち出でたのだった。