일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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アリゾナのめとら

世界怪奇実話II

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話II(アリゾナのめとら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,877자 · 91화면

아오조라 문고

それに、若しワラタ号が遭難したものならば、何かしら其の証跡――桿浮標、救命帯、甲板椅子、屍体など、比較的浮揚力の多い物――が現場附近の海面に流れていて、船の運命を暗示していなければならないことは前に言った。ところが、これも何度もいうようだが、そういう発見物は何一つないのである。

では、ほかにワラタ号を見た船はないか。

ハアロウ号―― The Harlow ――という小さな貨物船。これが七月二十七日に、南亜の海岸を去る一哩半から二哩半の沖合いを、北東に向って航行していた。同日午後六時、船長のジョン・ブルウスという人が、約二十哩の距離に汽船の黒煙らしいものを認めたが、煙突のけむりにしては太く、高く上り過ぎているような気がしたので、一等運転士に向って、おい、あの船は火事じゃないかな、と言ったが、そのうちに暗くなると、其の黒煙の見えた方に当って、今度は、檣頭灯が二つと、赤い船尾の側灯とが眼に這入った。二時間程して、ハアロウ号がヘルメズ岬の沖一哩ほどの海上に差掛った時、気がつくと、それらの灯は約十二哩背ろに近づいて来ていて、それはハアロウ号より遙かに大きく速い船が、後を追って迫って来ているような印象を受けた。