후리가나로 읽는 일본 고전
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せけんし
世間師
小栗 風葉
小栗 風葉의 世間師(せけんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,390자 · 36화면
昼皆の出払った後で、同じ二階に女房と顔を合せているのは、銭占屋と私とだけだ。人の女房だからといって、まさか食わずにいるのを見捨てておくわけにも行かず、銭占屋と私といっしょに自分の食う物を分けてやっていた。
同宿の者が夜銭占屋の帰ってくるのを待設けて、例の勝負を勧めることがあっても、銭占屋は今までのように二つ返事で応じないようになった。時には手を出すことがあっても、途中で考えじき歇めてしまう。
「何だな、吝臭え。途中で舎すようなら始めっから出ねえがいい。お前この節はいやに緊り家になったな。」と貶されると、
「そんなわけじゃねえが、すっかり払いてしまっちゃ明日困るからな。」と銭占屋は腹巻をり※(「沙/手」、第4水準2-13-11)りひっ込む。
「へ、人の嚊を張ったり樗蒲一張ったり、そうは張りきれねえやな。」
「何だと?」
「なあに、お前は深切者だってことよ。」
こんなことがおりふしあった。同宿の者は銭占屋と万年屋の女房との間を疑いだしたのだ。
もっとも、女房の為向けも疑えば疑われる。食わしてもらうその礼心でもあろうが、銭占屋の事というと忠々しく気をつけて、下帯の洗濯から布団の上げ下ろしまで世話をしてやる。