후리가나로 읽는 일본 고전
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ちゅうよう
中庸
坂口 安吾의 中庸(ちゅうよう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,104자 · 33화면
寝台とは云え、土間に棒をわたして板を並べただけのもので、土間から二三寸高いだけである。かりにも寝台なぞと申すべきものではなく、路傍の変死人を近所の小屋へ安置したようなものだ。このまわりに母と姉が藁をしいてもぐりこんでいる有様を想像すれば、難民の姿にまさる悲惨さである。これが大佐の遺族かと思えば余の胸はつぶれる思いであった。
余は羽生のもとへ引返して、
「御多用中相済まぬが、ひとつ商談に乗っていただきたい。私が私財で宿直室に床を張りたいと思うが、適当な値で板をゆずっていただけまいか」
「私も元をとるつもりだから、値は特に安くはできませんが、それでよろしければゆずりますとも」
相当な高値であったが宿直室に張れるだけの床板をわけてもらった。羽生は作業を終えて、板を車につみこみはじめたので、余は彼に大工道具を借りうけ、宿直室の床張り作業にかかりはじめた。そこへマリ子が帰宅した。
マリ子は余に挨拶も返すことなく余の作業を眺めていたが、次第に蒼ざめた顔になった。
「よして下さいよ。私にことわりもなく」
マリ子は余につかみかかって大工道具をひったくった。余はマリ子の感謝をうけるものと一途に思いこんでいたために、途方にくれてしまったのである。