일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いぎょ

中谷宇吉郎集 第七巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,841자 · 111화면

아오조라 문고

そして月の向う側、五〇マイルの高さのところまで行って、又戻って来る。戻る時には地球の重力に引かれて、速度が増し、もとの軌道へ帰った時には、初めの二二、一〇〇マイルの時速になっている。それでロケットを二分間逆に噴射して、軌道速度まで落せば、無事軌道へ「着陸」出来る。月の引力は弱いので、補正の項に効くだけである。

月はいつも半面だけしか地球に向けていないので、地球上の人間には、向う側は永久に見られない。ちょっと不思議に思われるかもしれないが、事実そうなのだから仕方がない。円形のコースを馬が走っている場合、人間が中心で立って見ていると、馬の向う側を見ることが出来ないのと同じことである。しかしこのロケットが出来れば、この永遠の謎であった月の反対面を、五〇マイルの距離から見ることが出来るのである。この旅行には、片道五日かかる。

月への旅行よりも、科学的に見て一番の収穫は、天文学が文字どおりに飛躍的の進歩をすることが、期待される点にある。大気の底から見ていた天界が、急にひらけて来るので、いわば深海魚の作った地理学が、人間の作った地理学にかわるわけである。『空間のフロンティアを越えて』