일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

くだん

九段

坂口 安吾

坂口 安吾의 九段(くだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,870자 · 20화면

아오조라 문고

「明日の朝九時までに必ず行きますよ」

「本因坊、呉清源両氏も夜の七時までに集るのですから、あなたも」

「オレは観戦記を書くだけだ。明朝の九時までに行けばタクサンだ」

平山終戦中尉、憲兵のようにニヤリニヤリと笑う。

「今晩七時にモミヂにつく。一パイのむ。一風呂あびてねむる。ちょッとしたダンドリですな。悪くない」

こう出勤を疑われてはこッちも自信がくずれるから、やむを得ず自動車で運ばれて行った。これがモミヂの門のくぐりぞめというものであるが、呉清源氏が前夜来神様と共に行方不明で夜十二時に至るまでモミヂへ来着しなかったから、呉清源係りの多賀谷前覆面子は食事が文字通り一粒もノドへ通らないのである。本因坊と私とが一パイのんでいる傍で、にわかに両手で頭をかかえて、

「アアッ!」

と、断末魔の一声をふりしぼって、ぶッ倒れ、空虚な目をやがて力なく閉じて、

「オレは死んだ方がいいや」

背中をタタミへすりつけるようなモガキ方をして、やがて全然動かなくなる。

「フーッ」

鯨のような溜息を吐いてモゾモゾ起き上り、

「アア。もうダメだ。オレは泣きたいよ。イヤ。泣く涙もでないや」

フラフラといずれへかよろめき去る。