후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면
利用しようというのが、その主眼である。スイスでも、最近のことであるが、アルプス全山に積った雪の雪解け水を利用して、大発電事業を起そうといって、調査が始められている。
それで世界の雪の本場である日本でも、もうそろそろ雪害意識から脱却してもよい頃である。一体、日本アルプスに積っている雪が何兆トンあるか、大体のことでもいいから見当をつけてみろといっても、誰も一言も答えられないのだから、誠に妙である。山にある雪は、とけて水になって流れ落ちる時に、あれだけの雪を山頂まで持ち上げるのと同量の勢力を出してくれる。この勢力は水力電気として使うのが一番有利なのであるが、それはたいへんな電力にかわるのである。白がいがいの連山などと、詩情を喜ばせていてはいけないので、あれは全部お札が積んであるようなものである。日本の国の一番の財産であるのに、その勘定を今まで一度もしたことがなく、春になるとほとんど全部ただで海へ流してしまっていたわけである。
それで手始めとして、北海道の石狩川の水源地帯である、大雪山に白羽の矢を立てて、そこでこの雪量測定をすることにした。もっとも大雪山全体では、あまりにもことが大きくなるので、上流地域におけるその支流の一つ、忠別川を選定し、その水源地帯に積っている雪の全量を測ってみることにした。