후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면
有島さんはこの農場を無償で開放する日に、次のような宣言をして居られる。
「此の土地を諸君の頭数に分割して、諸君の私有にするといふ意味ではないのです。諸君が合同して此の土地全体を共有するやうにお願ひするのです。誰れでも少し物を考へる力のある人ならすぐ分ることだと思ひますが、生産の大本となる自然物、即ち空気、水、土の如き類のものは、人間全体で使用すべきもので、或はその使用の結果が人間全体に役立つやうに向けられなければならないもので、一個人の利益ばかりの為に、個人によつて私有さるべきものではありません」
この宣言が、今日まで無事に守られて来ていること、特にこの十年来の恐ろしい思想の旋風時代を生きのびて来たことは、一つの奇蹟である。それも『カインの末裔』の世界として、北海道の片隅に取り残された土地にして初めて見られることであろう。
こういう土地で、来春は消雪機が動いたり、電熱利用の苗代が出来たりしたら、確かに一つの異変になるであろう。窓外に昔ながらの吹雪の音をきき、ストーブの火を赤く燃しながら、そういう農業物理の色々な新しい計画をたてるのは、一寸楽しみなものである。