일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたつのじょぶん

二つの

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면

아오조라 문고

とあるところをみると、新火山は非常な勢いで盛り上って行ったらしい。

その後も隆起は依然として止まず、一日一メートルくらい、火口附近は数メートルという勢いで生い立って行った。そして冬を越して、昭和二十年の春を迎えた頃は、昨年まで畑であったところに、周囲二キロ、高さ四〇五メートルの火山が聳え立ち、真中に突立った立派な円頂丘からは、盛んに噴煙を見るという奇蹟の山が現出したのである。

一生のうちに再び見ることの出来ないであろうこの大異変を眼前にしながら、私は一日一日を引きずられるような姿で、戦時研究に没頭させられ、二日の暇を割くことが出来なかった。というよりもそれだけの気力が出ないほど疲れていたのであろう。ところがその夏に、幸いこの新火山の近くの飛行場で、或る研究をすることになったのを機会に、一日を潰して全教室員で見に行くことにした。案内は福富教授である。各人それぞれ自慢のカメラや寒暖計などを持ち出して、たいへんな意気込みで乗り込むことになった。

洞爺湖温泉で一泊した一行は、翌朝速く立って湖畔に沿い、明治四十三年に出来た新山の麓を通って、西湖畔へ出た。此処まではところどころに降灰の痕跡を見る程度にすぎなかったが、一歩西湖畔から折れて山地に向うと、途端に一望唯灰一色の死の山野の風景が展けて来た。