일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

「なんだ」

「寺島の地所のこと、してくださいましたか?」

「まだだ」

「――困るじゃありませんか」

伸子は、自分に向けられた母の視線を感じた。が夕刊から目を動かさなかった。両親の心持のもつれが、こういうところに話題をとらえて、しかも母の方から挑むようにもち出されたことは、伸子に思いがけなかった。

「あしたですよ、期限が」

寺島に、母の実家があった。祖母の死後、すっかり没落した多計代の実家は、銀行から宅地を差押えられかけていた。多計代は、明治初期の学者として著名だった父親の記念のために、その土地は人手にわたさず、佐々で買いとりたいと計画しているのであった。

「あなたったら、建築家のくせに、ちっとも事務的にてきぱきして下さらない――よく、それで事務所の用がすんでいらっしゃる」

「そんなにいそぐなら自分でやったらいいじゃないか」

多計代は、

「あなたは、寺島のこととなると、実に冷淡だ」

涙をうかべて、ふっくりと白粉のついている顎のところに泣くまえの梅ぼしをこしらえた。

「わたしに出来ることなら、はじめっからお願いなんか、しやしないじゃありませんか」

長椅子にあおむけに横になっている泰造は、あおむけのまま脚を高くくみあわせた。