일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

銅鑼が鳴り、渡りはしごがひき上げられ、音楽やテープの色どりのうちに、そろそろと巨大な客船は岸壁をはなれる。最初に、気もつかないほど細い藁や果物の皮などのういたきたない水の幅が岸壁と舷側との間にあらわれる。その細いきたない水の幅は刻々にひろがり、やがて岸壁に立ってこちらをみている見送人の群集は、顔がみわけられないほど小さく遠くなって、船客は本当にひろい海上に出た自分たちというものを感じるのだった。

伸子は自分が、きょうまでの生活の岸壁をとうとうはなれたことを感じた。岸壁の上にはくっきりとまだ実物大で動坂の家の生活が見えていた。友人たちの生活も。そして、自分たち自身の生活さえ。しかし、そこにはもう決定的な水幅があらわれている。――動坂の生活が伸子自身の生活でなくなってから幾年もたっていて、伸子が外国へ行って暮していようと、この郊外の家で生活していようと、動坂の日々は動坂の家なりに転廻してゆくのだ。友達たちの生活も。けれどもそうして生活の輪がまわるすき間から見えがくれして伸子の心をそこにひきつける一つの顔があった。もみ上げや鼻の下に和毛のかげをもった保のぽってりした少年ぽい顔である。