일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

双方とも言葉がとぎれた。やがて木下が、自分の仕事として思い出したらしく、

「あなたが、この間うち連載していた小説、あれはもうじきうちから単行本になるんでしょう?」

と伸子にきいた。

「再校が終ったから、じきでしょう」

またしばらく沈黙がつづいた。よっぽどたって、

「じゃあ一つ、こういうことにしましょうか」

木下が、椅子の上で膝をくみかえた。

「いまうちでやっている全集ね。あれへ一冊、あなたと、楢崎佐保子さん、村田壽子さんと、三人で一冊こしらえようじゃないですか」

「ほんと?」

伸子は、われ知らずよろこびで上気した。

「そういう風に出来たら、ほんとにいいけれど……」

その社で、大規模な明治以来の日本文学全集刊行の事業をはじめていた。尾崎紅葉から現代の新進作家の作品まで網羅されて、一人で一冊の割当てをもつ作家もあり三四人で一冊という割当てのもあった。新聞に大広告が出され、流行の一円本出版の先頭をきっている仕事であった。伸子は、全然自分にかかわりないこととしてそれをながめて来た。婦人の作家では樋口一葉しか加えられていなかった。

木下は自分の発案が、伸子にとって経済上の必要をみたすばかりでなく、刊行の仕事そのものとしても、好い思いつきだと考えるらしく、