후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ふたつのにわ
二つの庭
宮本 百合子
宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면
「これゃいいや、番犬がわりにうちでも飼おうか」
素子が笑った。
やがて三人のゆく道の景色は変って、いかにも駒沢の奥らしく続いた竹藪と、農家の古い茅屋根の間に入った。大きい竹藪の茂みの間を縫って、湿っぽく薄暗く足音の消える細道の角に、赤い布を結びつけられたきたない顔の小さい石地蔵が立っていた。うす暗い藪かげにそれをみると、伸子は、
「――気味がわるい……」
小声でそういって素子の手につかまった。
いくらか足早にそこをぬけると、風景は再び前方に明るく展開して、小高く連なる耕地の裾をとおる一本道は、水勢のはやい流れに沿うた。柳が生えている川岸に、ここでも鵞鳥が黄色い嘴をふりながら餌をあさっている。丘になった耕地の彼方に、いかにも風車でもありそうな木造の洋風の高い小舎が眺められた。
「あれなにかしら……」
「なんだろうな」
竹村は伸子にそうきかれてはじめて眺め直すように、そっちを見た。
「あなたのところ、あの近所?」
「すこし方角がちがう、もうすこしこっちになる」
荷車が一台耕地の間の草道に置いてある、その方を指さした。
「もうそろそろついてもいい頃だな」
「栗の樹があるだろう? あの角を入ればすぐさ」