일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ごべんのつばき

五瓣の椿

山本 周五郎

山本 周五郎의 五瓣の椿(ごべんのつばき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,721자 · 296화면

아오조라 문고

伴れて来ないまでも、帰ったという知らせはある筈だった。

――おっ母さん帰って。

お願いだから早く帰って下さい、おしのは心の中で叫び続けた。喜兵衛は暗闇と白明のあいだをさ迷っているようにみえた。呼吸は浅く、短く、それもふとすると跡切れるようであった。眠っているのに瞼が合わさらず、きみの悪い半眼のままで、ときどき吃驚したように、おしののほうを見、おしのがそこにいるのを慥かめると、すぐにまたうとうと眠るのであった。六日の朝早く、参得が診察に来て、喜兵衛がまだ生きていることに驚嘆した。躯はもう半分死んでいる、だが心臓だけはまだ強い。かなりしっかりと強く搏っている、こんな病人をみるのは初めてだ、と参得は云った。

喉の力がなくなっているので、渇きを訴えるときは、綿にぬるま湯を含ませて、そっと吸わせるほかはなかった。意識もしだいに昏みだすようで、わけのわからないうわごとを云ったりしたが、午前十時ごろになると、突然はっきりと眼をあき、「寮へゆこう」と云いだした。うわごとだろうと思ったが、そうではなく、ぎらぎらするような眼でおしのを見あげ、しゃがれてはいるがはっきりした声であった。