일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いぶせますじによせて

井伏鱒二によせて

小山 清

小山 清의 井伏鱒二によせて(いぶせますじによせて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,419자 · 11화면

아오조라 문고

俺の顔は、丸つぶれだ。」とか「俺の人格は、丸つぶれだ。俺は一生、びっこでもいい。」とか大へんな立腹のしかたで、その連れが「そう怒るな。先方は、深い悪気があったわけじゃないんだろう。」となだめると、「なにいってるんだ。お前まで、勝手なことをいう。俺は孤独だ。」と、とても厳しい雰囲気なので、隣室でそれを聞きながら、井伏さんはこれに比べれば自分の気にしていることなどはまだ大したことではないと思い、気を換えて早寝をする。そして、「朝、暗いうちに起きて、朝まずめを釣るのである。」これはこの文章の結びの一行であるが、最早、好きな釣りに心を躍らせている井伏さんの顔が見える。私は不機嫌であったときの井伏さんの顔も美しかったと思うが、気を換えて、心を柔げた井伏さんの顔も美しかったろうと思う。井伏さんがこんな心の弱さを示してくれることは、読んで私達はとても助かる気がする。読者が若しも人から、気に障ることをいわれて堪忍ならぬと思うことがあったら、よろしく、あの床屋の親爺の言葉を思い出し給え。決してこの世の中は「人との闘いだ」などとは思い給うな。くさくさしたときは早寝をして、そして若しも読者が井伏さんと同好の士であるならば、朝、暗いうちに起きて、朝まずめを釣りに出かけ給え。