일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じんがいまきょう

人外魔境

小栗 虫太郎

小栗 虫太郎의 人外魔境(じんがいまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 101,713자 · 205화면

아오조라 문고

エヴェレストでさえ、フェロース大尉らによって空中征服がなし遂げられている。ところが、ここではそれも出来ないというのは、主峰をつつむ常住不変の大雲塊があるからだ。うごかぬ雲、おそらく天地開闢以来おなじままだろう雲――。およそ雲といえば流動を思う読者諸君は、ここでまず最初の謎を知ったわけだ。

なるほど、モンスーンの影響をうける季節のこの連嶺の密雲はすさまじい。しかし、その季節以外は時偶霽れて、Rim-bo-ch'e(紅蓮峰)ほか外輪四山の山巓だけが、ちらっと見えることがある。しかし主峰は、いつも四万フィートにもおよぶ大積乱雲に覆われている。だいたいこれは、気象学の法則にないことで、二万五千フィートの上空には巻層雲しかない。それが、時には雷を鳴らし電光を発し、大氷嶺上で時ならぬ噴火のさまを呈する――その怪雲は明らかに不可解だ。と同時に、雲湖とチベット人がいい、墓海と蒙古人がいうわけも、読者諸君にのみ込めたことだろうと思う。

じっさい、裾はるかを遊牧する土民中の古老でさえ、その主峰の姿をいまだに見たものはない。したがって、高さも一体どのくらいなのか分らず、あるいは、そこには山がなく雲だけではないのか※(疑問符感嘆符、1-8-77) それとも、エヴェレストを抜く三万フィート級の、世界第一の高峰が知られずに隠れている