후리가나로 읽는 일본 고전
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しぐれがさ
人情武士道
山本 周五郎
山本 周五郎의 人情武士道(しぐれがさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,700자 · 51화면
そうお取次下されば分って頂けるのです」
「例えお上が御存じであろうと、手続きを踏まなければお眼通りなど叶うわけのものでない、詰らぬことを申しても無駄だ。帰れ帰れ」
「でもございましょうが、私にとっては一大事、お殿様がいけなければ、せめて御用人様にでもお取次ぎを願います」
「うるさい奴だ」
番士は舌打をしながら、
「もう御門限は疾に過ぎて、御用人もお小屋へ退って居られる、取次いでやるから明日来い、明日」
「へえ、明日は何刻に御門が明きましょうか」
「八時だ」
呶鳴るように云って、番小屋の窓を、手荒く閉めてしまった。宗七はその閉った窓へすり寄りながら、
「八時でございますね、……八時で。私は此処で待っておりますから、御門の明くまで待たせて頂きますから、……どうか刻が来たらお取次を願います、……待っておりますから」
返辞はなかった。
宗七はなお暫く同じ言を繰返していたが、やがて窓から離れると番小屋の下へぶるぶると震えながら身を凭せかけた。
雨は依然として静かに降っている、僅かな庇はむろん頼みにはならず、頭から裾まで容赦なく降りつけて来る。……前の夜から眠らず、朝早く残り粥を啜ったきりの体は、寒さと疲れと飢えにすっかり弱って、暫くもせぬ中に立っていることが出来なくなり、宗七はずるずると崩れるように跼みこんでしまった。