후리가나로 읽는 일본 고전
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しぐれがさ
人情武士道
山本 周五郎
山本 周五郎의 人情武士道(しぐれがさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,700자 · 51화면
――臍には性格があって、曲ったのや歪んでいるのや、大きいのや小さいのや色々とある、臍には他人のそら似というものがない。由来人格というやつは陶冶して之を高めることも出来るが、臍は天然のものなので持って生れた性格は終生変ることがない、西郡至は人間としては頗る為す有るやつだが、臍が捻くれているから儂とはどうしても性が合わぬのだ。そう云うのであった。
元禄十五年七月十二日、三河地方は大暴風雨に襲われ、矢矧川の堤防が六百五十間も決潰し、九千五百石あまりの田地を流した。直ちに作事奉行灰島市郎兵衛が命を受けて、復旧工事に着手したが、そのとき事務上の加役として、八木次郎太と西郡至の二名を選んだ。事務上の加役だから秘書のようなものだ、八木次郎太は才子はだの若者でいかにもそれに相わしいが、西郡至を選んだというのが誰にも分らなかった。西郡は為す有るやつだと、日頃から蔭で褒めているくらいなので、なにか考えるところがあったのだろうが、果してこれが無事に納ってゆくものかどうか、まわりの人たちはそれを疑うというよりも、いまにきっと始まるぞという興味の眼をみはっていた。
城北、上里に灰島家の別墅がある。