후리가나로 읽는 일본 고전
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じんせいのらくじ
人生の楽事
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 人生の楽事(じんせいのらくじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,300자 · 7화면
我日本国人の性質を見るに、西洋文明の新事を知りしは輓近のことなれども、知識の教育練磨は千百年来生々の遺伝に存して、新事の理を解するに苦しまざるのみか、起首原造の天資に乏しからずして、洋学開始以来単に西洋を学ぶの時代は既に経過し、今は学問場裡に彼我併立の勢を成して、今後我学者の勉る所は唯彼れに対して先鞭を着るに在るのみ。実に日本国の一大快事なれども、唯こゝに遺憾なるはその学者をして一意専心ならしむるの手段に就て意の如くならざるもの多きの一事なり。如何なる学者にてもその身匏瓜にあらざれば衣食の計なきを得ず。然るに生計は人生に最も煩わしくして、学者の思想を妨ること之より甚だしきものあるべからず。独坐沈思、宇宙無辺の大より物質微塵の細に至るまで、その理を案じその働を察し、乍ち得たるが如くにして又乍ち失い、恍として身躬からその身の在る処を忘れ、一心不乱、耳目鼻口の官能も殆んど中止の姿を呈したるその最中に、突然家計塩噌の急に促され、金銭受授の俗談に叫ばるゝが如きありては、思想の連鎖一時に断絶して又旧に復するを得ず。之を喩えば熟眠、夢方に酣なるのとき、面にザブリと冷水を注がれたるが如く、殺風景とも苦痛とも形容の詞あるべからず。