후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じんぞうにんげんのひみつ
人造人間の秘密
海野 十三
海野 十三의 人造人間の秘密(じんぞうにんげんのひみつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,664자 · 38화면
「困った。これは、うまく逃げられそうもなくなったぞ」
私は、乾いて、やけつくような咽喉の痛みを感じながら、ぜいぜい息を切って、雑草に蔽われた間道を走った。走ったというよりは、匐いながら駈けだしたのであった。頼む目標は、イルシ段丘のうえに点っている航空灯台が、只一つの目当てだった。その夜、イルシ段丘の灯火が、ドイツ軍の侵入をむかえて、いつものとおり消灯もされずに点いていたことは、全くふしぎなことでもあった。だが、そのとき私は、こう思った。
「ふん、ドイツ軍のスパイがやった仕事だな。それにちがいない」
私は、それ以上、うたがいもせずに、どんどんと、灯台の灯を目がけて、前進した。足をとられてごろんごろんと転がること数十回、数百回。これでも私は、すぐ跳ねおきて、イルシ航空灯台の灯を目あてに、次の前進をつづけるのだった。
こうして、くるしい前進をつづけ、時間は、はっきり分らないが、約一時間以上かかって、私はようやく、上り坂になった段丘にたどりついたのであった。
砲声や銃声は、ひっきりなしに、鼓膜をうち、脚にひびいてくるが、幸いにも、この段丘附近は、しずまりかえっていた。