후리가나로 읽는 일본 고전
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
海野 十三의 人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 53,879자 · 109화면
それは例の大木老人だった。
「ああ、わしはたいへんな船にのりこんだものじゃ。わしが一生かかってようやく作りあげた全財産が、焼けて灰になってしまう。たとえ灰にならなくても、その次は、あの怪潜水艦のために、水底へしずめられてしまうのじゃ。ああ、わしはもう気が変になりそうじゃ」
大木老人はあたまの髪を両手でかきむしりながら、走ってゆく。
「兄ちゃん。あのお爺さんは、あんなことをいっているわよ。あの潜水艦は、ウラル丸をしずめようとおもっているのね」
マリ子は、とうとう第二のおそろしいことに気づいてしまった。
「なあに、大丈夫だよ」
「いいえ、大丈夫ではないわ」
「ねえ兄ちゃん、あたしたちは火事で焼け死ぬか、潜水艦のために殺されるか、どっちかなんだわ。そうなれば、もう覚悟をきめて、日本人らしく死にましょうよ。そうでないともの笑いになってよ」
正太の決心
(そうだ。僕はぼんやりしていられない!)
正太は、はっと吾にかえった。今の今まで彼は気のよい少年としてひっこんでいたが、彼は今こそふるいたつべき時であるとおもった。自分のいのちはどうでもよいが、マリ子だけはどうにかして無事にこのさいなんから切りぬけさせ、日本に待っていらっしゃるお母さまの手にとどけなければならない。