후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんレコード
人間レコード
夢野 久作
夢野 久作의 人間レコード(にんげんレコード)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,936자 · 20화면
白々と肥満した恰好から、切れ目の長い一重瞼まで縦から見ても横から見ても支那人としか思えなかったが、その前にツカツカと近づいた今の人相の悪い紳士が恭しく一礼すると、その支那人風の巨漢は鮮やかなドッシリした日本語で喋舌り出した。
「ヤア。御苦労御苦労。どうだったね。結果は……」
人相の悪い紳士は苦笑いと一緒に頭を下げた。中禿の額の汗を拭き拭き椅子に腰をかけた序に支那人風の巨漢に顔をさし寄せて声を潜めた。
「満洲に這入ると直ぐに憲兵司令に命じまして、彼奴を国境脱出者と見做して手酷しく責めてみましたが、弱々しい爺の癖にナカナカ泥を吐きません」
「旅券を持っていなかったのか」
「持っておりましたが私がその前に掏り取っておいたのです。古い手ですが……旅券は完全なもので、東京××大使館雇員を任命されて新に赴任する形式になっております。ここに持っておりますが」
「買収してみたかい」
「テンデ応じませんし、ホントウに何も知らないらしいのです。仕方がありませんから××領事へ紹介して旅券の再交付をして立たせましたが、チットも怪しむべき点はありません」
「そんな事だろうと思った。大抵の奴なら君の手にかかれば一も二もない筈だがね」