일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

じんめんそうものがたり

人面瘡物語

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 人面瘡物語(じんめんそうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,114자 · 10화면

아오조라 문고

路は小さな峠の上へ来た。右側の峰から生え続いた杉の林が路の傍まで来ていた。其処は峰の処だけ陽の光があって中腹から麓にかけては陰になっていた。麓の杉の樹は青黒く冷たく見えた。

かるさんを穿いた男が林の下から出て来て、ちょっと立ち止って旅人の姿を見ていたが、それが如何にも己の待ってる人でもあるかのようにして、急ぎ足に八郎の傍へ寄って来た。

「もし、もし、貴客様は、もしか幸若八郎様とおっしゃりはしますまいか」

八郎は己の名を云われて驚いた。

「如何にも私は幸若だが、お前さんは」

「やれ、やれ、それでは幸若先生でございましたか、昨日から此処で、貴客様の御出ましになるのを待っておりましたじゃ」

八郎は不審でたまらなかった。彼は浅黄の半合羽を着た右の手を竹子笠の縁にかけたなりで対手の男の顔を見つめていた。

「こんなことを申しますと、貴客様は御不審におもわれましょうが、私の主人が長年の煩いでございまして、主人と申しますのは、某藩中でも人に知られた武士でございましたが、得体の知れない病になり、禄を辞退して此の森陰に隠れてから、彼れ是れ二十年にもなります、今はもう痩せ衰えて、明日も判らない御体でございますが、折好く貴客様が此処を御通りになることを聞いて、今生の思出に、舞の一手を御願い申したいと、私奴に云いつけて、貴客様の御出まし