후리가나로 읽는 일본 고전
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あだうちきんしれい
仇討禁止令
菊池 寛
菊池 寛의 仇討禁止令(あだうちきんしれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,238자 · 35화면
が、しばらくして泣き止むと、
「失礼いたしました。おゆるし下さいませ」というと、しとやかに襖を開けた。
(お八重どの!)新一郎は、呼び返したくなる気持を危く抑えた。
六
万之助は、上京の目的を改めて話すといったままで、そのままになっていた。そして、新一郎の屋敷へ来てからも、毎日のように出かけて行った。
最初は、学問の稽古に出かけているのかと思っていると、女中などの話では、剣術の稽古に通っているとのことで、新一郎は何かしら不安な感じがしたので、ある晩、万之助を膝元に呼んで、
「そなたは、毎日剣術の稽古に通っておられるとのことであるが、本当か」と、きいた。
「はあ」
万之助は、素直に頷いた。
「さようか。それは少しお心得違いではないだろうか。今、封建の制が廃れ、士族の廃刀令も近々御発布になろうという御時世になって、剣術の稽古をして、なんとなされるのじゃ。それよりも、新しい御世に身を立てられるために、文明開化の学問をなぜなさらぬのじゃ。福沢先生の塾へでもお通いなされては、どうじゃ」
万之助は、しばらくうつむいて黙っていたが、やがて、
「お兄様には、まだ申し上げませんでしたが、子細あって、剣法の稽古をいたしておりまする」