후리가나로 읽는 일본 고전
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こんにちのどくしゃのせいかく
今日の読者の性格
宮本 百合子
宮本 百合子의 今日の読者の性格(こんにちのどくしゃのせいかく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,197자 · 13화면
作家も読者も肩を並べてぶつかりあいながら現実に追いまくられているとも思える。方向のなさ、意欲のはっきりしなさ、昨今はみな御同然お互様と云わば近所づきあいの朝夕の挨拶のようなところがあるように思える。
読者の生活が生きている現実の一部として作家の作品の方法や内容と密接にかかわりあってゆく自然な在りようは、考えてみれば、もう何年か前から薄弱な曖昧なものとなっている。四年ほど前に、民衆のための文学ということが一部で旺に云われたことがあった。それを唱える人々は、読者を目的として意識しながら、実際には読者そのものの生活現実を作家の現実にうちこめられたものとして感じるというより、寧ろ、それを唱える人々の現実というものへの主観的な態度を、読者に向って示そうとした性質のものであった。そして、この民衆のための文学という声と同時に、或は同義語的に、民衆読者は、文学における批判の精神などを必要としていないのだということが特に強調されたことは、実に意味深いことであったと思う。この現実は手にあまる、という一部の人々の自己放棄の告白が、読者の文化の水準に仮托つけて逆の側から表現された点が、今日の読者のありようにもつながる意義をもつのである。