후리가나로 읽는 일본 고전
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でんきちのかたきうち
伝吉の敵打ち
芥川 竜之介의 伝吉の敵打ち(でんきちのかたきうち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,714자 · 10화면
「いずれ劣らぬ曲者ゆえ、しばく(シの誤か)は必死に打ち合いけるが、……
「平四郎さすがに手だれなりければ、思うままに伝三を疲らせつつ、打ちかくる鍬を引きはずすよと見る間に、伝三の肩さきへ一太刀浴びせ、……
「逃げんとするを逃がしもやらず、拝み打ちに打ち放し、……
「伝吉のありかには気づかずありけん、悠々と刀など押し拭い、いずこともなく立ち去りけり。」(旅硯)
脳貧血を起した伝吉のやっと穴の外へ這い出した時には、もうただ芽をふいた桑の根がたに伝三の死骸のあるばかりだった。伝吉は死骸にとりすがったなり、いつまでも一人じっとしていたが、涙は不思議にも全然睫毛を沾さなかった。その代りにある感情の火のように心を焦がすのを感じた。それは父を見殺しにした彼自身に対する怒だった。理が非でも仇を返さなければ消えることを知らない怒だった。
その後の伝吉の一生はほとんどこの怒のために終始したと云ってもよい。伝吉は父を葬った後、長窪にいる叔父のもとに下男同様に住みこむことになった。叔父は枡屋善作(一説によれば善兵衛)と云う、才覚の利いた旅籠屋である。(註四)伝吉は下男部屋に起臥しながら仇打ちの工夫を凝らしつづけた。