일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

えせものがたり

似而非物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 似而非物語(えせものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,817자 · 64화면

아오조라 문고

杢助はうっとりと眼をつむった。

背戸の方で娘たちの賑やかな声が聞え、たそがれて来たこの縁先まで、釜戸の煙がながれて来た。

明くる日、杢助は三つ沢へでかけていった。そこは白山へ登る道から脇へそれた狭い谷間で、崖の下の細い谿流の近くに、岩の間から温泉の涌くところがあった。牛窪から二里ほど離れていたし、村人たちはあまり利用しないので、これまではなんの設備もない野天風呂だった。今でも野天風呂には変りはないが、すぐ脇に小屋が建ち、そこには滞在するに必要な道具が、ひととおり備えられていた。食物だけ持って来れば、好きなだけ湯治をすることができるようになっていた。

五人の娘たちが、米味噌や漬物や、乾した川魚などを背負って、たいそう陽気に送って来てくれた。彼女たちも三つ沢でひと晩だけ泊ってゆく筈だった。けれども湯小屋には、見馴れない老人の先客がひとりいた。

「見なよまあ、杉谷の大先生だに」

彼女たちはこう囁きあい、持って来た物を小屋の中へ片づけると、湯も浴びずに帰っていった。

「あの人にゃ気をつけなくちゃなんねえだよ」

お初という娘が杢助に囁いた。

「ああみえても神さまみてえにど偉え剣術の先生だでよ、失礼のねえようによく気をつけてくろよ」