후리가나로 읽는 일본 고전
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さはしじんごろう
佐橋甚五郎
森 鴎外의 佐橋甚五郎(さはしじんごろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,308자 · 13화면
本多の指図で、使の一行はその日のうちに立って、藤枝まで上った。京都紫野に着いたのが五月二十九日、大阪へ出たのが六月八日で、大阪で舟に乗り込んだのが六月十一日である。朝鮮征伐の時の俘虜の男女千三百四十余人も、江戸からの沙汰で、いっしょに舟に乗せて還された。
浜松の城ができて、当時三河守と名のった家康はそれにはいって、嫡子信康を自分のこれまでいた岡崎の城に住まわせた。そこで信康は岡崎二郎三郎と名のることになった。この岡崎殿が十八歳ばかりの時、主人より年の二つほど若い小姓に佐橋甚五郎というものがあった。口に出して言いつけられぬうちに、何の用事でも果たすような、敏捷な若者で、武芸は同じ年頃の同輩に、傍へ寄りつく者もないほどであった。それに遊芸が巧者で、ことに笛を上手に吹いた。
ある時信康は物詣でに往った帰りに、城下のはずれを通った。ちょうど春の初めで、水のぬるみ初めた頃である。とある広い沼のはるか向うに、鷺が一羽おりていた。銀色に光る水が一筋うねっている側の黒ずんだ土の上に、鷺は綿を一つまみ投げたように見えている。ふと小姓の一人が、あれが撃てるだろうかと言い出したが、衆議は所詮打てぬということにきまった。