일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よれいはつたび

余齢初旅

上村 松園

上村 松園의 余齢初旅(よれいはつたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,003자 · 32화면

아오조라 문고

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鶴のいる風景

南京での招宴にも、美しい娘さんに逢うことが出来た。夜はお化粧を濃くしていたが、ひるは極くうす化粧であった。

さて揚州で一泊したその翌日、屋根のある船で運河を上った。

娘と母親の船頭で、その日はまことにいい天気、静かな山水、向こうに橋、橋の上に五つの屋根があって、これを五亭橋というのだそうだが実に色彩の美しい橋であった。その橋際で船をとめ、橋の上にあがって向こうをみおろすと、五、六軒の家屋が散在しているのが望まれ、童子や水牛がいたり、羊が放ち飼いにしてあったり、まことに静かな景色である。秋のことであったから花はないが、桃の咲く時分だったらさしずめ武陵桃源といった別天地はこれであろうとおもわれた。

それから船をすすめてゆく。藪があったり、なだらかな山があったり、私にはその山が蓬莱山のようにおもわれた。そこにはお堂があって、大きい方を平山堂と呼び、小さい方は観音堂というのだそうである。

その辺の景色がこれまた非常によいもので、沢があって大きな鳥がおりて来たなと思ってみるとそれは何と丹頂の鶴であった。それに見入っていると、いまにも白髪の老人が童子に琴でも持たしてやって来るのではなかろうかとおもわれるほどまるで仙境に遊ぶ心持ちがされた。