후리가나로 읽는 일본 고전
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ぞくしゅう
俗臭
織田 作之助
織田 作之助의 俗臭(ぞくしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,630자 · 70화면
赤ん坊の時鼻が高くなる様にと父親が暇さえあれば鼻梁をつまみあげていたので、目立って節が高くなっている伝三郎の鼻の辺りをなつかしげに見た。伝三郎も兄と知って、兄やんと二十二の年に似合わぬ心細い声をあげて、眼に泪を浮べた。聞いてみると大阪へ来ると直ぐ板屋橋の寿司屋の出前持ちになったが、耳が遠くて注文先からの電話がよく聞きとれぬから商売の邪魔だと、今朝暇を出され、一日中千日前、新世界界隈の口入屋を覗きまわって板場の口を探していたが見つからず、途方に暮れていたところだという。話している内に道頓堀の芝居小屋のハネになり、丁度そこは朝日座の楽屋裏の前だったもの故、七八人一時に客が寄って来たのを機会に、暫く客の絶間がなかった。伝三郎もぽかんともしていられず、おっさん一杯といわれると、低声でヘイと返事し、兄の手つきを見習って、コップにあめを盛った。
翌日から、二人で店を張る様になった。儲けが少いし、二人掛りでする程でもないと、冷やしあめの車、道具を売り払った金で、夏向きの扇子を松屋町筋の問屋から仕入れ、それを並べて店を張ることにした。品物がら、若い女の客が少からず、殊に溝ノ川、お午など色町近くの夜店では、十六歳から女を追いかけた見栄坊のこと故伝三郎は顔がさすとて、恥しがり、明らかに夜店出しを嫌う風であった、のをたしなめ