후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅぜんじものがたり
修禅寺物語
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 修禅寺物語(しゅぜんじものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,453자 · 3화면
私は例の仮面の由来に就て種々考えてみましたが、前にもいう通り、頼家所蔵の舞楽の面というの他には、取止めた鑑定も付きません。
頼家は悲劇の俳優です。悲劇と仮面……私は希臘の悲劇の神などを聯想しながら、ただ茫然と歩いて行くと、やがて塔の峰の麓に出る。畑の間には疎に人家がある。頼家の仮面を彫った人は、この辺に住んでいたのではなかろうかなどと考えてもみる。その中に日が暮れる、秋風が寒くなる。振返って見ると、修禅寺の山門は真暗である。私は何とも知れぬ悲哀を感じて悄然と立っていました。その時にふと思い付いたのが、この『修禅寺物語』です。
全体、かの仮面は、名作か凡作か、素人の我々にはちっとも判りませんが、何でも名人の彫った名作でなければならぬ。その面作師というのは、どんな人であったろう。そんな事を考えている中に、白髪の老人が職人尽にあるような装をして、一心に仮面を彫っている姿が眼に泛ぶ。頼家の姿が浮ぶ。修禅寺の僧が泛ぶ……というような順序で、漸々に筋を纏めて行く中に、二人の娘や婿が自然に現われる事になったのです。しかし作の上では、面作師の夜叉王と姉娘の桂とが、最も主要の人物として働いて、頼家は二の次になってしまいました。