후리가나로 읽는 일본 고전
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はいくはかくかいしかくあじわう
俳句はかく解しかく味う
高浜 虚子
高浜 虚子의 俳句はかく解しかく味う(はいくはかくかいしかくあじわう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,016자 · 144화면
この麦畑という二字の名詞も、普通の文章としては、何の事だかわかるまい。麦畑がどうしたのだろうという疑問が、必ず人の脳中に起らねばならぬ。これもまた俳句の約束として、下に動詞が略されているのである。即ち「麦畑が見える」とか「麦畑を見る」とかいう意をなして、文字を略しているのである。「戸ごしの」の「の」の字は、普通の文章にも用いらるれど、なお詳しく説明すれば「戸越しに在る」という位の意味になるのである。故に厳密にいうと、この麦畑という名詞でも意味が切れて、名詞それ自身が、切字の名代をも勤めているようなものである。もしこの句を散文に翻訳すると「今日は元日なり、草の戸越しに在る麦畑を見る」とでもすべきであるが、それでは調子も悪るく、文字も粗笨になるので、「元日や草の戸ごしの麦畑」と整然とした十七字にしたのである。先ず等持院の寓居を想像せよ、京都近郊の田舎に在る、しかも足利歴代の将軍の位牌木像などの由緒ある古い大寺を想像せよ。その大寺の裏がかった処にあるささやかな一間を想像せよ。俗家は、皆新年の事であるから、門松を立てたり、〆飾をしたりしている中に、お寺の元日はしんかんとして、平生静かな上にも、殊に静かな趣を想像せよ。