후리가나로 읽는 일본 고전
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いだいなるゆめ
偉大なる夢
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 偉大なる夢(いだいなるゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 117,988자 · 234화면
彼は間諜技術について一見識を持っていた。それは一つの科学であるといい、これを防ぐのにも亦科学的頭脳を要することを説いた。結局南博士もスパイ説に組したのである。
「だが、こんな山奥に敵国人が入り込んだら、忽ち発見せられるではありませんか。それともあなたは、日本人の中にそんな売国奴がいるとでもいうのですか」
五十嵐老博士はむきになって反駁した。
「イヤ、間諜組織というやつは、そんな単純なものではありません。必ずしも敵国人がここへ入り込んでいなくても、その手先を勤める黄色人種がいないとは云えぬし、日本人にしても情を知らずして敵の薬籠中のものとなっている者がないとは限りません。間諜はあらゆる手品を使い、あらゆるカラクリを用いるのです」
南博士は新一と同じような説を吐いた。
一同が間諜問答を繰返している席へ、曲者の足跡を追った憲兵曹長が帰って来た。その報告によると煉瓦塀の外は石ころ路のため足跡を追跡することは出来なかったが、一応温泉村まで降りて駐在所の巡査に事の次第を告げ、本署の応援を乞い、温泉客のうちに不審の人物がいないか、厳重に取調べてくれるように依頼して帰ったということであった。